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ドクター&ナースのつぶやき

令和6年12月号

シームレスな連携

 この度福岡県訪問看護ステーション連絡協議会の役員に就任いたしました川本と申します。何を書こうか考えましたが、まずは自己紹介をさせていただきます。

 大学卒業後平成2年に長野県の病院に就職をし、外科医として10年仕事をしました。まだまだ病名告知もしていない時代でしたが、家に帰りたいという患者さんを何とか自宅で過ごせるように、また最終的には看取りまでできるように当時の外科病棟を軸にして行いました。福岡に来てからも在宅医療・在宅ホスピスをしたいという気持ちが強く、1年ほど緩和ケアについて勉強させていただき、14年前から現在の診療所で訪問診療を行っています。診療所に来た頃はまだ訪問看護ステーションの数も少なく、看取り(エンゼルケア)も一人で行う事が多かったのですが、今では訪問看護ステーションとの連携は欠かせないものとなっています。患者さん・ご家族に寄り添い、色々な医療処置にも対応してくださる訪問看護師さんのおかげで在宅医療は進み、家に居たいと願う患者さん方が増え、在宅看取りも増加しています。(全国から見るとまだまだ少ないですが)

 最期まで在宅にいることが良いというわけではありませんが、選択肢があるということをたくさんの方に知っていただきたいと思っています。その中には病院スタッフも含まれます。帰りたかったのに、返してあげたかったのに・・間に合わなかったという患者さんは少なくありません。如何にシームレスな連携が取れるか病院・在宅、医療・介護の垣根を超え多(他)職種話し合っていくことの重要性を感じます。

 この会でどんなことを協議し高めあっていくのかまだ理解していませんが、少しでもお役に立てるように頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

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健和会町上津役診療所
川本京子

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