ドクター&ナースのつぶやき

 

令和4年2月号

≪事業紹介≫
 皆さんこんにちは。聖マリア訪問看護ステ-ションの横田です。
 聖マリア訪問看護ステ-ションは、久留米市に1993年に開設されました。2018年には大木町に「サテライトおおき」を開設し、より地域に密着した訪問看護が行えるようになりました。スタッフ構成は、サテライト事業所を含み、看護師19名(非常勤含む)理学療法士5名、作業療法士5名となっています。当法人である社会医療法人雪の聖母会の基本理念「カトリックの愛の精神による保健・医療・福祉の実践」に基づき、訪問看護を必要とするすべての方々を対象とし、新生児から高齢者まで年齢を問わず、利用者や家族が住み慣れた地域や家庭で安心して暮らせるようにと取り組んでいます。また、久留米市医療ケア保育園支援事業にも携わらせて頂いております。

≪これからの在宅での看護師の役割-特定行為研修修了者の活用-≫
 高齢化が進む日本では、外来通院、入院医療、次いで在宅医療が一般的になりつつあり、医療や介護の需要はさらに増えると予測されます。外来に行くのが困難な方や、住み慣れた自宅で治療を受けたいという人が増えている中で、在宅医療のニ-ズはますます高まってきています。このような背景により、看護師には、利用者様の状態を見極め、必要なサ-ビスを適切なタイミングで届ける事ができるなど、速やかに対応する役割が期待されています。
 当ステ-ションには、特定行為研修修了者が2名在籍し(呼吸器〈長期呼吸療法に係るもの〉関連、栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連)、現在研修中が1名います。
特定行為研修制度は、特定行為研修を修了した看護師を計画的に養成し、今後の急性期医療から在宅医療を支えていくことを目的としています。
 私は、昨年度、特定行為研修を修了しました。職場からの勤務調整の協力や、研修費などのサポートを得て、研修を終えることができました。研修では、フィジカルアセスメントのスキル向上や臨床推論を基盤とした視点をもつトレ-ニングなどを行いました。今年度から、訪問看護へ異動となり、他に1名特定行為研修修了者がいますが、実際には、実践にまで至っていないのが現状です。久留米市では、往診に来て頂ける医師が多い事もありますが、周知が不足している事があげられます。より多くの方に理解して頂けるよう、積極的に活動していかなければならないと感じています。今後、利用者様のニ-ズに対応していくためにも、研修で習得した事を活かすためにも、より積極的に活動し少しでも地域で貢献できるよう頑張りたいと思います。来年度には、特定行為研修修了者が1人増えますので、ステ-ション全体で知識や技術の共有を行い、よりよい訪問看護が行っていけるようスタッフ一丸となって頑張っていきたいと思います。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

社会医療法人 雪の聖母会
聖マリア訪問看護ステ-ション
管理者 横田由希子
〒830-8543
福岡県久留米市津福本町422
Tel:0942-39-8903
Fax:0942-35-3738

   
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