ドクター&ナースのつぶやき

 

令和3年8月号

(株)株式会社カラーズハウス
カラーズ訪問看護ステーション
管理者 今福直美  

事業所紹介

 株式会社カラーズハウス カラーズ訪問看護ステーションでございます。私達は福岡市東区に2015年12月より設立しており、福岡市を中心に現在サテライト事業所を含め、看護師12名、リハビリスタッフPT8名、OT6名、ST1名で土日祝日の訪問含め24時間365日の対応をしております。また分野においても小児・終末期・精神・難病と幅広い分野に携わらせていただいております。
 言語聴覚士が在籍しているステーションということで嚥下機能の分野にも力を入れており、訪問診療を行なっているDrなどと連携を図り、嚥下内視鏡検査(VE)を行なっている現場にご一緒に同席させていただくことで問題点を見つけ、実際の嚥下訓練等に役立てるような取り組みも行なっております。
 また小児では早期発達支援士の資格を持ったスタッフが訪問しており、終末期の訪問に関しましても終末期ケア専門士の資格を持ったスタッフが対応させていただいております。精神看護の訪問においても精神科で従事した看護スタッフのみが対応するのではなく、OTによる日常生活に必要となる動作獲得に向けた訓練も行なっており、それぞれの疾患に応じて各スタッフが専門性を活かしたケアが出来る体制が整っております。
 当ステーションの考えとしましては、その人らしいカラー〈人生・思い〉に様々なカラー〈専門性〉で寄り添いたい思いで、御利用者様、御家族様の人権を尊重し真心を込めたケアを提供する事をモットーにしています。
 看護師とリハビリスタッフの連携はもちろんですが、看護師・リハビリ以外にも介護福祉士、ケアマネジャーの資格を持ち合わせているスタッフが在籍している為、在宅においての一体化したケアの提供が行えるよう心掛けております。現在、同一法人にて同一建物内に併設しているカラーズケアプランセンター、福岡市西区にカラフル訪問看護ステーション、北九州市に訪問看護ステーションきのこハウスの事業展開をしており、令和3年9月1日より福岡市南区にも通所介護サービス事業所(デイサービスカラープラス)を開所する運びとなっております。

コロナ禍における情報共有について(ICT化)

 コロナ禍の中では、「3つの密」を避けるということが言われていますが、これらは飛沫感染や接触感染を防ぐために、非常に重要な考え方と言われております。
 換気の悪い密閉空間を避ける。 密集人混みを避ける。 密接した距離で、大声での会話や声を出すことを避ける。人と人が対面することを極力防ぐことが重要となってきます。
 弊社の取り組みとしては、開所当初からではありますが、某ソフトを導入することで、スタッフ一人一人がタブレットやスマートフォンを用いて、御利用者様の基本情報や状態を知ることができ、全スタッフ、他職種との情報共有にも役立っております。また画像データの共有が出来ることからも褥瘡等の処置の円滑化も図ることが出来るシステムを導入しておりました。
 褥瘡などの処置については画像データの共有をスタッフ間や医療機関への情報共有だけでなく、日本褥瘡学会会員の大学病院との連携を図り、褥瘡オンラインでの処置のアドバイスや評価の実施、栄養面に対しての意見交換、処置の円滑化も図っています。
 上記システムを導入していたことで、タブレット・スマートフォン等のツールを使用することで御利用者様に関する情報の共有が可能となっている為、スタッフ間の情報共有においても対面での情報共有を極力防ぐことができ、コロナウイルス感染のリスクを低下させることが出来たのではないかと考えております。
 またコロナ禍による例外的な新型コロナウイルス対策時限措置により医療機関のオンライン診療の実施も積極的に行なわれており、コロナ禍でオンライン診療が可能となった以前より、オンライン診療を行っていた訪問診療との連携をしていく中で、オンライン診療を行う際に訪問時間の段取りや、アプリを用いて事前に情報収集を行なった上で訪問看護が訪問を行ない、オンライン上で状態を報告し、診療をしていただき、Drからの指示に対して対応を行なっています(採血や点滴を診療の際に、指示をいただき実施)。
 このことからも早期に、指示を受けながら治療を開始することが出来るとともに訪問間での介入も行なうことが出来ております。
 また担当者会議においてもzoomを用いての会議を行なっていただくなど、コロナウイルス感染リスクを配慮した取り組みにも積極的に参加させていただいております。

 近年進むICT化によりオンライン診療だけでなく、ICTを活用した遠隔死亡診断サポート看護師の資格もあり、離島での看取りの利用者様や遠方研修などで看取り時期に対応が困難な場合、遠隔死亡診断を看護師が行えることが出来ます。
 タブレット・スマートフォン・パソコンなどを用いることにより情報共有の面や、現在のコロナ禍での感染リスク軽減に向けた取り組みや様々な対応が容易になっている反面、デメリットや課題もあり、タブレット・スマートフォン・パソコンなどを扱ったことのない不慣れなスタッフもいることからも操作方法の指導などが必要不可欠になってくると考えられます。

株式会社カラーズハウス
カラーズ訪問看護ステーション
〒813-0062福岡県福岡市東区松島4丁目1番15号
TEL:092-981-2057 FAX:092-981-2093
✉:colorshouse.inc@gmail.com
管理者 今福直美
 

【オンライン風景】

※今回掲示させていただいておりますICTを活用しての訪問風景に関しましては弊社スタッフをモデルにして撮影させていただきました。

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