ドクター&ナースのつぶやき
令和4年5月号
~BCP作成にあたり思うこと~
(株)七絆 訪問看護ステーションなずな 専務取締役 松田 一恵
訪問看護ステーションなずなです。平成25年3月に開設し、今年で10年目を迎えます。当ステーションは北九州市八幡西区にあります。近くには金山川が流れており、花のボランティアが行われ、四季を通じて色とりどりの花が育てられています。特に春には川沿いに300本の桜や10万本のチューリップが咲き誇り心を癒してくれます。そんな素敵な場所の近くにあります当ステーションは、看護師16名(常勤4名・非常勤12名)・理学療法士3名・作業療法士3名・言語聴覚士1名・事務員2名の25名のスタッフで、ステーション内では話に花を咲かせながら日々頑張っております。
さて、「BCP」ですが・・・皆様のステーションさんでの作成進捗状況はいかがでしょうか?正直、私は未だにスムーズにいっておりません。当初、介護保険課からのメールを読んだ時に「こんなの作らないといけないの?!」と思いつつも、とりあえず穴を埋めていき(これだけでも時間がかかりました)、当ステーションに合った使いやすいものにするために修正をしようと思ったのですが、よく理解できていないためかあまり修正できず。研修を受けてみればもっと良いものができるのではないか、という思いで研修を受けてみたり、全国訪問看護事業協会さんが出しているベースを使わせて頂いたり。先日の研修で「ステーション内の研修の時にみんなで見直して改訂していけばいい」と教えてもらったものの、研修まで辿り着いておらず。そうこうしている間に「新型コロナウイルス陽性判定でした」の話が周囲で聞かれるようになり、スタッフの家族にも出てくると、「やっぱりBCPって必要だ!」と思いつつも日々の訪問に忙殺され、手直しにはなかなか着手できずにいる状況です。
そんなこんなで未だに納得のいくBCPは出来上がっていないのです。ただ、BCPを作成するにあたり、災害マップ等を確認する中で、自分がどれほど自然災害の少ない地域で生活させて頂いているのかを感じました。ですが活断層がある以上、直下型地震の危険性は免れませんし、新型コロナウイルスも収束のめどは立っておりません。それでも、これだけの時間と労力を要して作成しているBCPであっても、必要にならないことを切に願います。