今月のQ&A

■令和7年5月

Q1)訪問看護で抗がん剤を自宅ですることは可能ですか。ポートから点滴を入れていく事になるようです。実際針を刺すこともしていいものかわからなくて連絡しました。なお、薬問屋業者からは使用する抗がん剤は比較的暴露が低い との説明を聞きました。

A1)訪問看護師ができる点滴や注射などの医療行為は レベル1~3に区分されます。
 抗がん剤投与はレベル3に該当。レベル3では 医師の指示に基づき 一定以上の臨床経験を有し、かつ一定の教育を受けた認定看護師や専門看護師、特定行為研修終了認証者のみが行える医療行為を指します。
 また、暴露防止策については 九州ガンセンターからR6年度版マニュアルが作成されており、訪問看護ステーションのマニュアル作成の際には参考になると思います。 

確認作業:厚労省:看護師が行う医行為の範囲に関する基本的な考え方。
      々 :特定行為について(基本的な考え方)のイメージ。
     九州ガンセンター:抗がん剤暴露防止策(2024年10月)

Q2)現在、精神科疾患の女性へ訪問看護介入中。この度 その方の5歳になる息子にも精神科訪問看護支援を相談されました。自閉スペクトラムがあるようです。療育施設に通所されており、そこの主治医が指示書を記載してくれると言っている様ですが指示書は精神科の医師のみでしょうか。
 療育施設の医師は指示を交付することは可能ですか。 

A2)訪問看護指示書を交付できるのは保健医療機関に登録し勤めている医師が交付できます。
 療育施設医師に確認してください。 

確認作業: 厚生局へ問い合わせ

Q3)リハビリメインで訪問中の方です。この度、看護師にて入浴支援が決まりました。          計画書の立案に関してリハビリと看護師の計画は別々に書く必要がありますか。

A3)看護師と理学療法士が利用者の状況や実施内容を共有して一体的な計画書を作成する為、同じ様式内に記載しても問題はありません。

確認作業:訪問看護業務の手引き

 

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