今月のQ&A

■令和3年1月

 
Q: 求人・採用についての問い合わせ。他訪問看護ステーションの管理者さんが休日を利用して当事業所で働きたいと応募あり。管理者の立場で問題はないでしょうか?
 
A: 管理者は常勤であり、かつ 原則として専ら訪問看護ステーションの管理に従事することとなっています。ただし管理業務に支障をきたさないと判断される場合のみ所属する事業所における他職に従事することもできる。同じ敷地内にある他の事業所や施設等に勤務することも可能。なお、他の訪問看護ステーション管理者を兼務することはできません。以上の決まり事と現在所属している事業所の服務規程を基準に判断してください。
管理者として適切な訪問看護事業の運営を行うという責任が損なわれないよう留意が必要です。

訪問看護業務の手引き P16~17 P41~43
日看協・訪問看護ステーション・開設・運営・評価マニュアル P36
 
Q: パーキンソン・認知症等を抱えデーサービスと訪問看護のサービス利用中の息子さんからの相談。反復的に尿路感染症をきたし、今回も尿に血液(+)。翌日定期外に病院受診したが異常なしとの診断。8日後定期受診にて主治医へ経過報告し検査、抗生物質処方された。その2日後 再び血尿(+)訪問看護師に報告・相談して、様子見ることとなった。翌日管理者へ直接状況報告したところ 管理者から病院受診するように言われ、病院へのとりつぎもしてもらえなかった。訪問看護師は主治医へ連絡や、紹介状を書いて欲しいと希望している利用者の代弁はできないのか、不満です(費用も含め)。
 
A: 高齢・女性・活動性が低い等尿路感染症のリスクが高く、繰り返している状況だと推測します。息子さんはじめ関わっているスタッフは良く連携ができており主治医からも薬物治療が始まったばかりで様子見ていくと判断されているようです。発熱や食欲不振、下腹部痛などの特別症状があれば主治医へ連絡します。専門医への受診希望をはっきり申し出られたら、看護師に限らず、ケアマネやデイサービススタッフも情報共有し主治医へ連絡することはできます。頻回な受診も負担になるとの事ですが、受診困難であれば訪問診療の利用も検討してみてはいかがでしょう。費用については車移動費用負担はなくなります。ただし概ね外来受診より診察料はコストアップします。
在宅療養生活には多くの職種が連携しています。まずはケアマネジャーに思いを相談されてみてはいかがでしょう。

訪問看護実務相談 Q&A P7  
日看協・診療・介護報酬のしくみと考え方 P186~189
 
Q: 介護保険利用者の訪問看護のケース。担当者会議が終了し、明日より訪問看護開始するため催促はしていますが、いまだ指示書がいただけません。ケアマネからの情報のみで計画が立てられず、初めてかかわる先生なのでどのようにしたらよいのか困惑しています。
 
A: 訪問看護指示書は 在宅療養の患者に対し主治医が訪問看護を必要と判断した際に、患者が選定する訪問看護ステーションに対して交付するものです。指示書がなければ保険を利用した訪問看護はできません。訪問看護導入についての主治医の意向は確認されましたか?(担当者会議前にケアマネが主治医の了解を取っておく等)。
初めて連携する医師であれば主治医を訪問し、「訪問看護を提供する際には指示書に記載されている指示を守ることが何よりも大切にしていること」を直接伝えてみてはいかがでしょうか。
在宅医療は 連携 が大切です。

訪問看護業務の手引き P45~46
訪問看護実務相談 P7
                                        
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