平成7年から3年間、非常勤看護師として小倉医師会で訪問看護の仕事に携わりました。その後デイケアセンター等で勤務し、平成16年7月より訪問看護ステーションの管理者に任ぜられ現在に至っています。管理業務もよく分からないままのスタートで、スタッフの看護師やリハ職員、事務職員の力を借りて一緒に学び、経験を重ねてきました。
私の所属する小倉医師会の高齢社会事業課には訪問看護の他に居宅介護・訪問介護・訪問入浴のサービスがあります。代表者会議では各部門の抱える問題などを一緒に考え、知恵を出し合い、より良いサービスの提供につなげる方法や、働きやすい職場環境の改善に取り組んでいます。チームで考えられるというのは心強いです。
訪問看護の法令や制度、診療報酬・介護報酬等は複雑でわかりにくく、日々頭を悩ませるところです。そういった悩みを相談できるのが福岡県訪問看護ステーション連絡協議会・福岡県が行う「コールセンター事業」です。地域のステーションの管理者に訪ねたりして答えを考えるのですが、コールセンターに相談し答えをいただけると本当に安心でき、晴々した気持ちで仕事ができます。
私は平成24年度から連絡協議会の広報委員になりました。広報委員会は、連絡協議会の広報活動やホームページの管理、運営や行政からの通知等の伝達、広報誌の編集、刊行を行います。平成25年度は、コールセンターに寄せられた質問を、毎月1つずつホームページに更新していくように考えています。また、ホームページを開いてみたくなるような内容を掲載していきたいとも考えています。多くのステーションの方々に会員になっていただき、たくさんのご意見を頂戴して、多くの方々のお役に立ちたいと思っています。
訪問看護は地域の方々に周知されていないということを最近強く感じます。広く地域の方々に訪問看護のことを知ってもらい、訪問看護師として働いてくれる仲間も増やしたいと思います。しっかりアピールしていきたいなあと思います。
不思議と、ターミナルの方を引き受けると続けてターミナルの相談が続いたり、急に入院する方が続いたりして仕事に偏りがあります。忙しいと「しんどいなあ」と思う日もありますが、訪問看護の仕事は楽しいです。訪問は一人で行いますが、事業所に戻るとスタッフがいて、対応が難しい家族のことや環境に問題ありのお宅の事の愚痴をこぼしたり、少しでも良いケアができないかを真剣に話し合うなど毎日変化があってとても楽しいです。おまけに、訪問させていただく中で、生きる力や生き方、家族のあり方などいろいろなことも学ばせていただいています。
大変なこともあるけど、みんなで協力して乗り切っていきたいですね。
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