訪問看護ステーションむなかたは、宗像市にある摩利支病院を母体として平成4年に開設しました。平成17年株式会社となり現在に至っています。居宅介護支援事業所ケアプランサービスせいかを併設しています。
当ステーションは看護師7名(常勤2名、非常勤5名)で構成され、24時間365日対応体制をとっています。小児、慢性疾患、難病、ターミナルケア等幅広くお受けしています。
介護報酬改定から2か月経過しましたが、当ステーションでは看護体制強化加算の算定条件を満たすのは難しい状況です。訪問看護費単位数の減算による影響をじわじわと感じているところです。
近頃は、独居・認知症の方の健康状態、生活状況把握、服薬管理等の目的での訪問依頼が目立ちます。介護度が低く、訪問介護や通所サービスの占める割合が多くなると、訪問看護は週に1~2回、30分程度と限られるケースも少なくありません。限られた時間の中で、個別性を大切に、ていねいに話を聞きながら、きめ細やかな対応に心掛けています。実際訪問すると、食事や排せつ等のケアが必要な場合もあり、時間をオーバーしてしまいます。訪問から帰っても家族、関連事業所との連絡調整に時間を要しています。医療依存度に関わらず、利用者とそれを取り巻く環境の整備、調整等、ひとつひとつの積み重ねが、在宅療養継続につながっていると感じています。
宗像地区では、在宅医療ネットワークづくりに積極的な取り組みがなされています。宗像医師会在宅医療連携拠点事業室「むーみんネット」、薬剤師会、宗像地区訪問看護ステーション連絡協議会等の主催により、さまざまな交流会や研修会が開催されています。
訪問看護師が会員となる宗像地区訪問看護ステーション連絡協議会はH23年に開設されました。現在6つのステーション、会員は約40名です。
2か月に1回、管理者会議を開催しています。情報交換、困難事例・管理業務の相談等は私にとってとても心強い大切な機会となっています。また、年に2~4回 ケアマネージャー、薬剤師、病院看護師等の参加による多職種連携研修会や事例検討会、グループワーク等を通し顔の見える関係づくりに努めています。
|