ドクター&ナースのつぶやき
令和2年2月号
浮羽医師会訪問間看護ステーション 管理者 高浪さおりです。
私の所属する「浮羽医師会」は福岡県南部のうきは市にあり自然に恵まれ、果樹や農家が盛んな地域です。吉井町、浮羽町、久留米市田主丸町の3町を管内とする医師会で
訪問看護事業と居宅介護支援事業、浮羽地域包括支援センター事業を運営しています。
訪問看護は設立から20年を超え、私は訪問看護の3代目の管理者として5年が過ぎました。
浮羽医師会では医療・介護・福祉の連携にも力をいれており多職種での研修会や講演会、交流会も盛んに行われています。2012年より始まった福岡県地域リーダ養成から現在の
在宅医療介護連携センター事業(うきは市、久留米市)、福岡県在宅医療提供体制充実強化事業の中で専門の8部会を設置し活動しています。
そのひとつに「とびうめネット」会議があります。とびうめネットとは2014年4月より
運用開始になった「県医師会診療情報ネットワーク」のことで緊急時、救急医療機関に搬送された時にかかりつけ医にて作成された患者基本情報を登録機関が参照できるシステムです。多職種連携システム、災害時バックアップシステムの機能があり浮羽医師会では
2016年4月より現在の浮羽医師会長のもと福岡県下のモデル事業として参加し毎月1回の会議を開催しています。当初は在宅医療医師と訪問看護ステーション、浮羽消防署救急隊との連携から開始しましたが、今では参加事業所も増え訪問リハ、訪問薬剤師、訪問管理栄養士、定期巡回訪問介護、特老、歯科、包括支援センターと連携しています。
iPadを使用し訪問時の利用者さまの状態を文章や写真、動画でアップすることでチームとして登録されている関係職種が情報の共有ができ主治医を初め各専門職から必要な指示をもらう事ができます。褥瘡の経過や評価も分かりやすくするためにDESIGN-Rを追加、本人のADLの確認やリハビリの様子が分かるように動画の時間を長くしてもらうなど会議の中で改良もしていただきました。現在は事例報告の場にもなり、2017年7月6日の朝倉の豪雨災害時にも利用者の安否確認が出来たとの報告もありました。
「とびうめ会議」は今年の2月で47回を迎えます。今後も浮羽医師会ではとびうめネットを活用し利用者様やその家族の皆様が安心して生活できるように多職種での連携に努めます。
最後に浮羽医師会訪問看護ステーションのスタッフを紹介させていただきます。
≪連絡先≫
〒839-1321 福岡県うきは市吉井町347-17
一般社団法人 浮羽医師会
浮羽医師会訪問看護ステーション
TEL 0943-75-2866 FAX 0943-75-2862