看護師の特定行為研修制度に係る手順書例集~在宅領域版~
看護師の特定行為研修制度は、団塊の世代が後期高齢者となる2025年に向け、在宅医療等の推進を図るため平成27年10月に創設されました。これは医師が作成した手順書により、一定の診療の補助を行う看護師を計画的に養成していくことを目的としたものであります。そして今、国は高齢者人口がピークを迎える2040年を見据えた時、医療と介護の連携がますます重要になるとの考えを示しています。
これから医療・介護ニーズが増加する一方、生産年齢人口が急減していくことが想定されるなかで地域医療を維持するためには、医師や看護職を始めとする医療従事者を確保するとともに、将来の医療需要に応じた効率・効果的な医療提供体制の構築が重要であり、その一環として、看護師の特定行為研修制度の活用について検討することが必要であると考えております。
そこで、福岡県医師会では、今後の在宅医療ニーズの増加を見据えるとともに、医療勤務環境改善に向けた取組みとして、特定行為研修制度の普及及び医師の手順書の作成を支援し、地域医療を維持することを目的に、地域標準手順書普及等事業において、「看護師の特定行為研修制度に係る手順書例集~在宅領域版~」を作成いたしました。
この手順書例集では、在宅・慢性期領域の4行為に関する手順書例だけでなく、特定行為研修制度の概要、手順書の作成方法、手順書例の試行的実施、特定行為研修の受講から実践にあたっての課題、在宅医療現場における特定行為研修制度の普及に係る課題に関する内容を記載しておりますので、各施設において、制度の理解促進や手順書を作成する際の参考としていただければ幸いです。
令和7年3月
手順書例(4行為) (Word:41KB)