検診・健診受診啓発冊子
「私のため、家族のための検診・健診ハンドブック」

はじめに

　みなさん、検診と健診の違いを知っていますか？
　どちらも「けんしん」と読みますが、「検診」は、がんなどの特定の病気を早期に発見するために行う検査であり、「健診」は健康状態を調べて病気を予防する健康診断のことです。

　医学・医療の進歩により、「がん」も早期発見し適切に治療を開始することで治せる可能性が高くなっています。「人生100年時代」となった今、定期的に検診・健診を受け、自分自身の健康状態を把握しながら病気の早期発見に努め健やかな日々を送りたいものです。

　しかしながら日本対がん協会の調査では、この度の新型コロナウイルスの感染拡大により受診控えが起こった結果、令和３年のがん検診受診率はコロナ禍以前の令和元年より10％以上も低下しており、今後、病気の発見が遅れることによって、死亡率が高まるのではないかと懸念されています。

そこで福岡県集団検診協議会では、県民の皆様に検診・健診の重要性を認識し積極的に受けていただく必要があると考え、今回、各医療分野の専門家が分かりやすく解説いたしました。

　病気は家族など身近な人達にも、心身ともに大きな負担を与えるものです。まずは、ご自身の健康のために検診・健診を受けていただきたいと思います。

　本冊子が、県民の皆様の健康寿命の延伸と心豊かな人生の実現に役立つことを願っています。

令和５年５月

私のため、家族のための検診・健診ハンドブック